☆ABT(アメリカン・バレエ・シアター)日本公演の記者会見に参加しました!
皆様こんばんは!MAISON DE BALLET Minami-Aoyama(メゾン・ドゥ・バレエ南青山)事務局です。
本日は、いつもと少し趣向の異なる話題をお届けいたします。
今週2/19(水)、メゾンのお隣駅・渋谷にありますBUNKAMURAオーチャード・ホールで、翌2/20(木)から日本公演をスタートしたABT(アメリカン・バレエ・シアター)の記者会見が行われました。
ABTと言えば世界5大バレエ団のひとつ、とても有名なカンパニーですが、ご記憶の方がいらっしゃいますでしょうか…?メゾンオープン直後に、昨年ABT入団という快挙を果たされた日本人、小川華歩さんの雑誌記事の撮影でスタジオを使っていただいた(詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください!)のですが、そのご縁で、公演を主催されているジャパン・アーツ様より、MBMA事務局も記者会見にご招待いただいたのです!
本日は、その様子をレポートさせていただきます。
この日参加されたABT関係者は、芸術監督のケヴィン・マッケンジー(Kevin McKenzie)さん、プリンシパル・ダンサーのロベルト・ボッレ(Roberto Bolle)さん、ポリーナ・セミオノワ(Polina Semionova)さん、コリー・スターンズ(Cory Stearns)さん、ソリストの加治屋百合子さん、そしてジャレット・マシューズ(Jared Matthews)さんでした。
会見は、ABT在籍35年(!)の芸術監督、ケヴィン・マッケンジーさんの挨拶からスタートしました。
「私は何度も来日しており、日本も日本のお客様も大好きです。新演出となる『くるみ割り人形』と『マノン』を上演できることを、とても嬉しく思っています。」
続いて、ユニクロのCMも記憶に新しいポリーナ・セミオノワさん。
「これまで何度も日本に来ていますが、ABTの一員として日本の公演に参加するのは初めてです。日本のお客様は素晴らしく、日本に来れることを大変心待ちにしていました。マノンをお楽しみください。」
同じくABTとしての来日が今回が初めてとなる、ロベルト・ボッレさん。
「今回日本の皆様にマノンをお届けできると思うと、心まで踊り出してしまいます。マノンはミラノ・スカラ座で初めて踊り、ロイヤル・バレエではアントニー・ダウエルに師事し、ABTでもアレッサンドラ・フェリやジュリー・ケントと踊ってきました。この素晴らしい作品を日本のお客様にお届けできる喜びでいっぱいです。精一杯踊ります。」
コリー・スターンズさん。
「ロイヤルに留学していた頃、ボッレが22歳、僕が16歳だったと思いますが、初めて観たマノンでボッレが主役を務めていました。今回この作品に主役として出演できることは大きな喜びであり、少し緊張もしています。日本に来るのは6回目で、この国が大好きです。日本のお客様の前で踊れることを誇りに思います。」
加治屋百合子さん。
「ABTのダンサーは日本が大好きで、あと何日で日本に行けると皆楽しみにしていました。今回お届けする「くるみ割り人形」は、4年前の初演のときから主役にキャスティングされ、振付家のアレクセイ・ラトマンスキーが何を表現したいのか最初から体で覚えてきた、私にとって特別な作品です。くるみ割り人形を皆様にお届けできることをとても嬉しく思います。」
ジャレット・マシューズさんは、何ととても綺麗な日本語で挨拶してくださいました!
「みなさん、こんにちは。ジャレット・マシューズです。日本のみなさんにお会いできることを楽しみにしていました。今、日本語を勉強しています。公演頑張ります。」
ひととおりの挨拶が終了し、質疑応答に移りました。
●振付家のラトマンスキーさんについてと、今後どのような振付家と仕事をしていきたいか、またABTの将来等について聞かれたマッケンジー監督
「ラトマンスキーは古典に造詣が深いだけでなく、常に前向きに新しいものを創っていく人です。今後もABTはカンパニーとしてフレッシュなものを与えてくれる振付家と仕事をしていきたい。クラシックに足場を置く一方で、新しいものにもチャレンジしていきたい。 ナショナル・バレエ・カンパニーであるABTは、自国のバレエ団であると同時にインターナショナルであるべきだと思っています。それぞれのダンサーの出発点が違って当たり前で、それぞれが自らの文化に誇りを持ち、その情報交換がなされる場になっている、これは素晴らしいことだと思います。私自身、ABTで世界各国の一流ダンサーとともに育ちました。ABTで仕事ができることは、私の楽しみであり誇りです。」
●ABTについて、今回の来日公演への思いについて聞かれた加治屋さん
「2002年に入団した時は、いろいろな国のダンサーが集まっていて、みんなバックグラウンドも違い、カラーも強くて驚きました。10歳から中国に留学していた私は、中国にいるときに日本人であることに悩んでいた時期もありましたが、ABTに来たら周りが『日本人の加治屋百合子』として認めてくれました。みんな自分の国に誇りを持ち、いろいろな個性が出せる、そしてお互いに刺激しあえるABTは素晴らしいと思います。
今回くるみ割り人形を踊らせていただきますが、踊りにはステップはもちろん大切ですが、自分の役になりきり作品の世界に入り込まなければ、お客様にその世界に入り込んできていただくことはできません。役柄になりきることはとても大切だと思っています。」
●なぜ日本語を勉強しているのかと質問されたマシューズさん、「日本語はとても難しい。だからこれからは英語で」と前置きしたうえで、
「ダンサーを引退したら日本に住みたいくらい日本のことが大好きです。少しずつ日本語を学んでいます。百合子と日本語で話す時もあり、間違いを直してもらいます。少しずつ、日本の皆さんとコミュニケーションできると嬉しいです。」
またくるみ割り人形については、
「振付としてはとても難しい。でも、その難しさの中で、パートナーとのコミュニケーションが深まっていくと感じています。とてもエンジョイできる作品です。」
●マノンについて、ボッレさん
「マノンは、純粋で崇高な愛を表現している作品です。相手に向かう愛、愛するからこその裏切りや憎しみなど、さまざまな愛が描かれている作品です。私のデ・グリューを観ていただきたいです。」
●同じくマノンを踊るスターンズさん
「マクミランが表現したかったことを忠実にやりたいと思っているので、今は日々勉強しています。役柄についていつも先生と話をしますが、上演するたびに私の質問が増えています。今はスターンズのデ・グリューはこういうものだというところに達するために研鑽を積んでいます。」
●なぜABTに入団したかを質問されたセミオノワさん
「今は新鮮な水の中を泳いでいるような気分です。子供のときからABTのDVDを喰い入るように何度も何度も観ていました。入団してからは世界初演の作品にも参加させていただくなど、いくつもの素晴らしい経験をしました。これからの未来に自分でもワクワクしています。」
会見終了後、フォト・セッションとなりました。リラックスした様子をお送りします!
実はこの会見には当初、プリンシパル・ダンサーのジュリー・ケント(Julie Kent)さんも参加予定だったのですが、折からのニューヨークの大雪の影響でフライトが延期となり、間に合うことができなかったのです。残念!しかし会見中に、「ジュリー・ケント、ジリアン・マーフィーは無事ホテルに着きました。」という情報が入り、会場中の人々が安堵するという場面がありました。
この会見の様子がニュースになっていましたので、ご参考までにリンクを貼らせていただきます。
http://newslounge.net/archives/116337
また、ABTの日本公演の詳細は、下記をご覧ください。
http://www.japanarts.co.jp/abt2014/?gclid=CL68vc6F3bwCFQgIvAodxgsA4w
ダンサーの方のなかにはメゾンにご興味をお持ちの方もいらっしゃり、いつか特別なクラスが実現するかもしれませんよ!!
どうぞ、お楽しみに♪
MBMA事務局(スタジオWebサイト:https://mbma.jp/)